睡眠&メンヘルサーチ

睡眠とストレスの関係やそれに関連する精神疾患や障害をいろいろな角度から掘り下げます。

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専門家と付き合ううえでしてはいけない事

専門家たちを妄信してはいませんか?

人は特に専門家に任せることが大好きです。しかし、専門家と付き合う中で、絶対にしてはいけないことがあります。(特に精神障害や精神科関係、これに限らないと思いますが)それは、大きく2つのことがいえるかと思います。

・白紙委任状を渡すこと
・自分の専門性を譲歩すること

白紙委任状を渡すこと

とは、しばしば「信じる」とか「任せる」という言葉に置き換わります。確かに「信じる」ことや「任せる」ことは大切なことかと思います。そうしないと、専門家を頼らずに全て自分たちでやることになるからです。しかし、それは相手をよくよく観察してご自身が信頼に足ると判断して、さらに自分の責任で任せる場合に限って有効なのです。

「主治医を信じて薬を飲んだら被害に遭った」「弁護士に任せたらお金を騙しとられた」「支援者の言いなりになっていたら余計症状が悪化した」などという話をよく聞きますが、自分の責任も判断もないまま「信じる」とか「任せる」ことはとても危険なのです。特に訳の分からない精神科医に自分の心の問題を全て任せてしまう、支援者に任せるという行為は詐欺師に額面のない小切手を渡すようなものです。ボンクラな支援者に任せるのはさらに危険です。自称支援者の良いようにしか解釈してくれませんので。

なぜ人は専門家に対して白紙委任状を渡してしまうのでしょうか?

人間は、一般的に「知識」が低下すると、その領域に対する「責任」を低下させてしまいます。そして、その領域に対する「コントロール」を失います。この「知識」「責任」「コントロール」という3つの要素はお互いに連動しています。精神科領域において、一般の人々は圧倒的に知識がありません。(当たり前ですが)

実は、専門家である精神科医も正しい知識などないのですが「専門家」という見せかけが人々を圧倒します。そして、自分にはわからないけど専門家ならわかるだろうと考え、「専門家」の意見に委ね、責任を低下させます。結果としてその人は自分の人生のかじ取りを「専門家」に任せてしまいます。さらにその人の人生は自分の意思では制御できなくなってしまいます。

ですから、正しい確かな知識を持つことは何よりも大切なのです。「専門家の診断や治療は必ずしも正しくない!」という事実だけでも理解していたら、責任もコントロールも完全には放棄しないでいられると思います。

自分の専門性を譲歩すること

この事は、親や教師によく見られることです。前述しましたが自称支援者も同じかと思います。(勿論ボンクラな支援者の事)たとえば親は、誰よりも自分の子どもの「専門家」であるはずです。何年もそばにいて子どもの成長を見守っていた親と、診察室でものの数分しか観察していない精神科医と、どちらが子どものことを理解していると思うでしょうか?

もちろん自分が知らないことを気付かされる事もあるかもしれません。しかし、子どもの「専門家」として、主治医の意見や治療に違和感を覚えた時に自分の専門性を否定して主治医に従ってしまった時に悲劇が起こります。それは、専門家として譲ってはいけない領域を譲ってしまうことで完全に責任とコントロールを奪われてしまうのです。

これは教師も一緒だと思います。教育のプロであり、教育を通して子どもと長時間接しているはずの教師が、チェックリストで判断しただけの精神科医の「学習障害」「発達障害」という診断に屈してしまうのです。(あくまで教育のプロとは思うが、しつけやまして医療のプロであるはずもない)

そして、ご自身はご自身の専門家です。

ご自身にとっての真実とは、自分で自分をしっかりと観察して真実であると判断したもののみが真実です。観察や判断をしないで単に「権威」(自称も含む)が真実であると主張しているからという理由でそれを
真実であると受け入れてしまった時、自分自身の専門性や確信を失ってしまうのです。そうやって、人は自分自身の人生に対して責任もコントロールも失ってしまいます。

精神科医に限らず、詐欺師の手口は、最初に人々の「知識」に攻撃をしかけてきます。まずその人が持っている知識を否定し、それに対する確信や専門性を揺らがせるのです。そこで責任とコントロールを一気に奪うのです。確かで正しい知識を持っていたら被害は防げるはずです。仮に知識がなかったとしても、相手の意見や行動に対する自分が感じた違和感を大切にし、納得して確信を持つまで頑固に受け入れないという姿勢が一番重要だと思います。

ついでに主に大企業でのお話。

実際に一流企業の社長クラスとかになると一瞬でその人(専門家は勿論、会社に来る営業マンなんかも)が信用できるかどうかを見抜いてしまうそうです。また社長に仕える秘書も電話の対応や書類に目を通しただけでその人の人間性を見抜いてしまうそうです。こういう方々は仮に詐欺師に引っかかってしまったなんて事になれば最悪自分たちはもとよりその会社の社員や家族、関係者たちを路頭に迷わせる事になりかねないので常に目を光らせているようです。

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