普段の作業所の一日
これはとあるB型作業所の普段の(いわゆる行事とかが何もない場合)一日の例です。まず9時くらい~利用者が来はじめる。–9時30分~ミーティング(作業分担や清掃分担を決める、連絡事項など確認)–10時~正午:午前の作業–正午~13時:昼休み–13時~15時半:午後の作業–15時半:利用者帰る。ちなみに午前と午後にそれぞれ15分の休憩があります。作業終了前の15分間で清掃(利用者が分担して行う)が多いです。帰りにもミーティングを行う作業所もあります。
作業所のミーティングって?
司会者、記録者を決めて(やりたい方でする、または輪番制で割り振りなどある)作業分担(清掃、内職作業品の納品や引き取り、他)を決めて、作業予定を職員が告げて、他の連絡事項を申し合わせるといった感じでしょうか?障害の程度により出来ない方もいるので(例:人前で話せない、重量物が持てない、トイレが心配)その辺は考慮されます。納品や引き取りについてもしかりで内職作業で受け取るものは重量物もあるので(フツーの会社に比べりゃ比較にならないが)足腰の弱い方、医師から禁じられている方もいるのでその辺は配慮されます。
内職作業
福祉作業所でまず思い浮かぶものといえばコレでしょうか。複数受けている作業所もあり、障害や症状の程度に応じて選択する事も出来ます。1個の作業しかなければ(もともと無い場合と他の作業が無くて1個の作業しかないとありますが)選択の余地はないです。その作業も出来ないとなると雑用とかはたまた休憩することになります。休憩の場合内職工賃は勿論つきません。
自主製品ってなに?
福祉作業所自らがお菓子や小物雑貨などを制作している場合でそれらの商品を福祉業界ではこう呼びます。職員の指導の元で利用者が作るというのが一般的でしょうか。また自主製品と呼ばないのですがレストランや喫茶店を運営している作業所もあります。衛生面が・・・と思われる方もおられますが職員(当然だが相応の資格がある:調理師免許や衛生管理責任者など)が常時ついており利用者を指導していますので少々手際の悪い部分はあるかもしれないですが衛生面についてはご心配なく。。。これらの売り上げに関しては経費を差し引いたのち各利用者に還元されることになっています。(要するに利用者の工賃=給料になる)
施設外就労
(作業所以外で作業や労働に従事する事を福祉業界ではこう呼ぶ)市区町村や教育機関などからの依頼で職員1名+利用者2~3人のグループで動きます。掃除関係が多いです。過去にあったものとしてはマンション共用部分の掃除、寺の境内の掃除、大学の教室内の掃除などです。通常の内職の工賃(給料)とは単価が雲泥の差(数倍高い)ので別計算にしているようです。
施設外就労にならないらしいのですが作業所で出たごみを清掃センターに運ぶ、作業所の車両の清掃なんてのもあります。余談:なんで作業所はあんなデカデカした車に乗ってるんだ?という話を自営業の方(その方の配送車は軽ワゴン、安くて使いやすいとの事)から聞きましたが、上記のようにゴミ出しや納品(内職の材料にはかさばる物も多々ある)、利用者の移動手段としても使うのでファミリーカーみたいなやつが多いです。もっともこれらの車両も様々な団体からの寄贈品が多いですが。
世間で言う労働時間はどのくらい?
B型作業所だと実労働時間は1日4時間程度のところが多いです。なぜかと言うと、一般就労(障害福祉業界ではフツーの企業で働くことをこう呼ぶ。)した際に雇用主が「障害者雇用補助金」みたいなものを受け取るのですが、その下限が4時間(つまり一般企業の半日に相当)なので、そういう設定にしているようです。(そもそもフツーの会社での就労が難しい方が来ている、利用者帰ったあとも職員は「閻魔帳」ゲフンゲフン、もとい各種記録をつけたり利用報酬の計算、重度の障碍者の方の送迎などなどあるので正職員だとギリギリ定時でおさまるか?という感じです)施設長クラスともなるといわゆる「サービス残業」も珍しくないんだとか。
一方でA型や就労移行作業所だと利用者がこなす作業はフツーの会社とほぼ同じです。まあ一般企業よりは楽なところが多いですが。実労働時間で7~8時間あるところが大部分と思います。なので職員には当然のように時間外労働が発生します。作業所内の様々な行事などについてはそれぞれのページまたは記事をご覧ください。
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