拷問の歴史&一般人と精神医学の「精神」の定義の違い
精神科の治療の歴史は、拷問の歴史と言っても良いでしょう。一般人の感覚からすると、考えられないほど野蛮で非科学的な療法がまかりとおっています。勉強すればするほど身の毛のよだつ真実が判明します。現在行われている治療もアンチ・スティグマのベールによって覆い隠されていますが基本的には何ら変わっていることに気付かされます。同時に、なぜこれほど精神医学が問題を引き起こしているか納得できます。
そもそも、一般の日本人が抱いている「精神」のイメージと、精神医学による「精神」の定義とは、全く異なるものであることに落とし穴があります。日常生活に仏教や神道の考えが昔から入り込んでいる日本人にとっては、魂であったり、精神的存在というものを特に違和感なく受け入れています。ところが、精神医学はそのような「精神的」なものを扱ってくれると思ったら大間違いです。なぜならば、精神医学は、いわゆる精神を否定しているからです。
精神医学は、西洋の唯物論的思想に端を発していることに注意して下さい。そこでは魂など存在せず心とは脳のことである、という考えが基本です。したがって精神医学的治療は、そのほとんどが物理的手段によって脳の構造を変えるという手段をとるのです。よく「心の専門家ということだから精神科にかかったのに、全然心のことはみてくれず、薬しか出してくれない。」という声を本当によく聞きます。それは「心」や「精神」の定義が、一般人と専門家の間で認識が全く違うからなのです。
脳の内部は解明されてない部分が多い?
歴史を振り返っても、精神科医は「脳」に異常な執着心を見せています。その研究熱心さは本当に素晴らしいです。ホロコーストで大量虐殺した子どもの脳を集めて保存して研究したり、東大に脳研究所を設けて必死に解剖して精神疾患とそうでない人の違いを見つけ出そうとしたり、都立松沢病院でロボトミー手術をする際に手術とは関係ない大脳組織を抽出する生体実験を行ったり、宇都宮病院で死亡した患者の脳を採集したり、都立医療監察医務院から死体の脳を無断で持ち出したり、すさまじい熱意を感じます。
しかし、超一流の先生方が何世代にも渡って脳研究をしてきましたが、いまだ精神疾患が脳に起因するという科学的証拠を何一つ見つけられていません。それにもかかわらず脳を物理的に変えることで精神疾患を治そうとする、科学的に裏付けのない治療法により患者の治療が試みられています。具体的には各種ショック療法、精神外科手術、薬物療法などです。
ショック療法や精神外科手術は、ちょっと常識がある人であれば、いかにそれが非科学的で野蛮であるかはすぐにわかると思います。例えるなら繊細な多機能最新型ノートパソコンを、パソコン類を触ったこともないオバハンが「こんなん叩いて直すのが一番やで!」と言って叩いて直そうとするものです。さらに悪化させるのがオチです。それがわからない精神科医は一体何なんでしょう?それともわかってやっているのでしょうか?ただ一つだけ確信を持って言えることがあります。このような療法を勧める精神科医に対し、自分にその治療をしろと言っても絶対に受けないでしょう。
薬物療法にしても、とても危うい仮設に頼るばかりです。うつ病は脳内物質のセロトニンが欠乏した結果起こるのだというセロトニン仮説はいまだ証明されていません。それよりも、脳の仕組みがほとんどわかっていない現在、向精神薬が正確にどのように作用するのかとかいうのは実のところ誰にも分かっていません。当然ながら、副作用に関しても詳細はわかっていないのです。薬を使うなんて、一見して科学的に思えますが実際のところは何も分かっておらず、ハリボテの仮説でごまかしているだけのようです。
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