下記はニュースサイトからの引用です。http://www.news24.jp/articles/2016/07/26/07336313.html
捜査関係者によると、植松容疑者は今年2月15日に衆議院議長公邸を訪れ「障害者総勢470人を抹殺することができる」などと書き「津久井やまゆり園」を名指しして職員の少ない夜に決行するという内容の手紙を渡したという。
警視庁麹町署は、その日のうちに神奈川県警津久井署に情報提供したという。
相模原市によると、その後、2月19日に神奈川県警から市に対し「他人を傷つける恐れがある」と連絡があり、市は、植松容疑者を病院の精神科に措置入院させた。
捜査関係者によると入院した際に尿検査をしたところ、大麻の陽性反応が出たという。
措置入院中は、薬物治療やカウンセリングなどをし、入院先の医師が「他人を傷つける恐れがなくなった」と診断したことから、3月2日に退院したという。
精神科での治療が引き起こす暴力事件や無差別殺傷事件について真剣に考える時が来ました。
抗うつ薬などの向精神薬が攻撃性を高めて暴力事件に発展することが以前から指摘されており、医薬品添付文書にも注意が記載されています。日本においても、全日空機長殺害事件のように、犯人が治療で服用していた向精神薬が事件に結びついたことを指摘する判例も出てきています。
今回の事件の容疑者は、以前は明るくて挨拶もするような好青年だったと言われていたそうです。その彼を事件に結びつけた動機や原因はいったい何でしょうか。世界中で起きている無差別大量殺傷事件(例えば先日ドイツで起きた銃乱射事件)の多くに共通する要素があります。「精神科の治療」です。
精神科の治療を受けてから極端に暴力的になったり、実際に事件を起こしたりしているのです。10年前に同じ神奈川県内で起きた川崎男児投げ落とし事件では、精神科で入院治療を受けてから以前は穏やかだった犯人の性格が激変してしまい殺人衝動が抑えられなくなったとされています。
このような事件などは精神科で治療を受けている人が全員そうなると言っているのではありません。精神科の誤った治療が、患者を良くするどころか逆に暴力や殺人事件を誘発している可能性を指摘しているのです。(そもそも精神科の「治療」自体も怪しいが)そのような可能性を考えることなく安易に「精神障害者」そのものが危険であると短絡的に考え(ただでさえ精神障害者の皆様は常に偏見や差別に苦しめられているというのに)「危険な精神障害者を精神病院から出すな」「怪しい奴はどんどん精神科につなげろ」という一種の恐怖と偏見が広がることを懸念しています。
これは、偏見を広げるだけではなく、むしろ事件の原因になったものをさらに強化するという誤った方向に進んでいくことになります。これでは事件はいつまでたってもなくなりません。
このような事件を繰り返さないようにするためには、精神科の治療が犯行にどのような影響を与えたのかについて徹底的に検証されなくては駄目です。まあ現時点では期待する方が難しいでしょうが。ますます障害者、特に精神障害者が生きづらい世の中になっていくのかと思うとやるせない気にもなります。
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