山は好きだけど朝は苦手
私の趣味は山登りです。勤めていた会社の同僚に誘われたのがきっかけでした。最初は体力も無いし、運動習慣も無い私が果たして3時間も山を登る事が出来るのか正直不安でした。でも不安をよそに仲間との山登りは予想外に楽しかったのを覚えています。
山に登る人は分かると思いますが、朝が早いんです。早ければ四時くらいに出発する事もあります。登る山にもよりますが遅くても朝七時までには出発する事がほとんどです。
実は私はとても寝起きが悪いのです。私の寝起きの悪さは子供の時からで、学生時代もどうにか遅刻ギリギリで教室に滑り込むという始末でした。なので山登りの朝の早さは本当に悩ましいのです。夜が遅くてとても起きれそうも無い時は徹夜でそのまま山登りに参加した事もありました。
大好きな山登りですからどうにか早起きを頑張るしか無いのですが、たまにはやらかしてしまう事もありました。集合時間に遅れてしまう事です。五分ぐらいの遅れならごめんなさいと謝れば、仕方ないね次回は気を付けてね!で済みました。
目覚めたら集合時間
しかし、ついにやってしまったのです。その日は会社の送別会の日でした。次の日が山だったのでそれほどお酒は飲みませんでしたが、疲れが溜まっていたのでしょうか。いつもの様に目覚ましを2個時間差でかけて、携帯のアラームも設定して夜の12時には就寝したと思います。起きなければいけない時間は朝の5時、集合時間は6時でした。睡眠時間は少なかったけど、そのくらいしか寝られない時も多々あったのでそれほど気にしていませんでした。
しかし、次に目を覚ましたのはなんと集合時間の6時でした。一瞬頭が真っ白で事態を把握できません。じっと時計を見ながらも信じたく無いのか、現実を受け入れない様にしてるのか身体が動きません。一度深呼吸して、天井を見上げました。次の瞬間、うわぁーと布団から飛び起きました。
そこからの超高速の身支度ときたらビデオの早送りの様だったと思います。情けない話ですが、顔も洗わず歯も磨かずとにかく着替えて用意しておいた荷物を持って車に乗り込みました。確か起きてから家を出るまで五分くらいだったと思います。すぐに携帯で遅れる旨を伝えて車を飛ばしました。
ハラハラドキドキで集合場所に到着するなりみんなに平謝りで、ごめんごめんと言うしかありませんでした。ところが、なんと私以外にもまだ来ていない仲間が居たのです!私が携帯で電話すると、もうすぐ着くからごめんね~と割とあっけらかんとしているのに拍子抜けしました。
いやらしい話、少しだけホッとしている自分が居ました。みんなに迷惑かけて言える立場じゃ無いけど、私よりも遅く来た仲間にサンキュー、これで私だけじゃ無い助かったと。そんなどうしようもない事を考えつつも、2度と遅刻はしまいと誓う自分がいました。そして私よりも遅く来た仲間がみんなに攻められたのは言うまでもありません。
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