マンガ制作にかける少女
私がまだ20代前半、今の会社に勤め始めたばかりの頃の話です。私は高校3年間と短大2年間をある漫画の二次創作にすべてをかけてきました。きっかけは現在でも交流のある友人で、当時は顔見知り程度のただのクラスメイトでした。真面目で物静かな雰囲気のある子だなと思っていたのですが、それがある日、いつもCDプレーヤーを持参して何か聞いているなと思っていたので思いきって聞いてみました。
すると、それがまさか私の大好きな漫画のキャラソンだったのです。この子が!?と思い驚きましたが、このことがきっかけで急速に仲は深まりました。ゲームはもちろんのこと、放課後友人と教室に残って絵を描いたり、漫画を描いたり、小説を書いたり、とても楽しい高校生活を送りました。大好きなキャラの誕生日に二人でケーキを作ったりもしました。
その後共に同じ短大に進み、学科は違いましたが相も変わらずずっと同じ話題で盛り上がることができたので、短大生活も楽しいものでした。そんな時、その漫画のミュージカルの公演が決定したという情報がはいったのです。私と友人は大興奮で絶対行こうねという約束をしました。
しかし、私立だったこともあり学費を自分で稼いでいた私は、娯楽にお金を費やすことができず、約束はなかなか果たせずに卒業まできてしまいました。その後は私も友人も無事内定が決まっていたので、いざ社会人。自由にできるお金がはいってきます。約束を果たすときが来たと、倍率のとても高いチケット獲得に奮闘しました。公演地域はなんとお隣の石川県。これはなんとしても獲得しなければいけません。
幸い、関西や関東の大都市に比べると倍率は低い方だったので、心配していたほどでもなくチケットを購入することができました。いざ今度は当日の計画です。16時の公演をとったのですが、冬だったこともあり降雪が気になりました。高速は使わずに早めに出発しようと話し合い、9時友人宅集合で余裕をみて出発ということに決まりました。
早めに寝ても翌日寝坊
もちろん前日は興奮して寝付けないだろうことから20時就寝。お気に入りの眠れる曲を流してぐっすり夢の世界へ。翌朝、携帯で設定しておいた目覚ましの音で飛び起き、時間を見ると9時!?
目覚ましだと思ったのは友人からの着信。目覚ましは設定がオフになっていました。その後はもう想像通りです。顔を洗って歯をみがいて服を着て即家を出ました。すっぴんで髪も寝起きぼさぼさです。友人の家が近かったこともあり、幸い9時半には自県を出ることができましたが、5年という歳月を経て待ちに待った待望のミュージカル観劇の日です。
そんな日にまさかすっぴん髪ぼさぼさで行くとは思ってもいませんでした。心配していたほど降雪もひどくなく早めに着くことができたので、車内で顔と髪を整えるぐらいはできました。しかしこの事がトラウマで、この後観劇の日が近づくと決まって遅刻する夢を見るのです。目覚ましの設定確認には注意をしないといけませんね。あ、肝心の寝坊した日は、私が寝起きで来たと分かるほどひどい顔だったので友人は笑って許してくれました。いい友人をもったなと思っています。
- 上記の記事はあくまでも個人の感想であり効果や効能を示すものではありません。
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