校長と遅刻(笑)
私は眠れなかった経験がない、つまり、不眠とは無関係の人種だと思っています。ですが、眠れないことはなくとも、寝すぎてしまう経験は星の数ほどあります。特に2月から4月にかけては、困ったことに、冬眠のように寝すぎてしまいます。私が、最も寝過ごす程の惰眠を貪っていたのは、中学生の頃で、毎日のように遅刻をしていました。
1時間程かけて、通学していた当時、朝、早くに叩き起こされ、通学途中の電車の中で居眠りをして、見知らぬ駅で目覚めて、慌てふためいたことも少なくありませんでした。こんな時に閃いたのが、特に遅延もしていないのに、もらえる遅延証明書です。
これで、私の苦痛だった朝の寝過ごすといった問題は、解決したかのように思われました。が、しかし、そこには思わぬ伏兵がいたのです。それは、校長でした。あろうことか、校長も遅刻常習犯だったのです。
私が遅延証明書を手に入れ、意気揚々ともう遅刻確定の昼休みの時間帯に学校へ向かっていると、後ろから、聞いたことのある声がしました。振り返ると、校長が「俺も遅刻したんだよ」とため息をつきながら、歩いていたのです。校長と一緒に学校に登校したことにより、私の名前は、学校中に知れ渡り、不名誉ながら遅刻常習者ブラックリスト入りをしてしまいました。
ブラックリスト入りになったが
この不名誉なブラックリストは、生徒会やクラスの代表、生活指導委員により作成されたもので、学校の権力者達から、目を付けられることになりました。これは、電車を寝過ごしたことで、閃いたアイディアと、不運なことに遅刻常習犯である校長と、登校してしまったことが重なった不運な出来事のように思えましたが、当時、私は生徒会の選挙を取り仕切る選挙管理実行委員会のメインの委員だったため、生徒会と対等な権力を誇ることができました。
何故なら、選挙管理委員会は、生徒会に立候補する資格が唯一ない為、誰もやりたがらない裏方の委員会だったからです。しかし、裏を返せば、生徒会のメンバーを決める選挙に関わっているので、迂闊に、生徒会のメンバーが文句を言うことはできなかったのでしょう。
ここで、問題となってくるのは、生活指導の方々でしたが、今でいうブラック校則のような人権を無視した校則を必死に守ろうというお堅い方々と、それに反発した生徒たちが、日々戦っているような最中だった為、遅刻はそこまで問題視されませんでした。ただ、唯一、後悔していることがあるとするのなら、遅刻による出席日数が足りなくなったということです。これに関しては、100パーセント自分が悪いのですが、寝すぎるということは、それ相応の対価を払うものだと、痛感しました。
昔某大手私鉄勤務のうp主より
この記事を読んで思い出したのが電車が遅れてもいないのに遅延証明書を要求する客がいたことです。勿論お断りはしましたが先輩や上司の人と「今日ってどこも電車遅れてなかったよね?」と確認しつつなんでこの人はそんなことするんだろうと他の駅員と話をしていましたが理由がわかりました(笑)悪用は厳禁ですってかいまどきWEBでも遅延証明書や運行情報が見られたりのに上記のようなことしたらバレるとは思いますが。なお社局によっては(遅れが発生しても)紙ベースの遅延証明書を出さないところもあります。
- 上記の記事はあくまでも個人の感想であり効果や効能を示すものではありません。
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