普段から寝つき悪いけど
寝つきが悪く、日常的に眠れない経験はよくしているのですが、その中でも最悪の忘れられない経験が最近ありました。それは、金縛りです。今振り返ると、仕事のストレスで慢性的な疲労を感じていて、これはいよいよやばい、早く寝ないといけないと自分にプレッシャーをかけすぎていたのが原因だったのかと思います。
良質な睡眠をとらなければ、十分な疲労回復は望めない事は勿論理解していたのですが、その日も日課となっていた就寝前のスマートフォンいじりをしていました。眠れない時にとると有効だと言われているあらゆる手段は、全て試してみても、私の睡魔は一向に訪れてくれません。羊の数を112匹以上数えてみても、適度な疲労をもたらすストレッチや筋トレ、眠くなりそうな文字が多い難しい専門書を読んでみても、なぜかより一層頭が冴えてしまって、快適な眠りから遠ざかってしまうのです。
そしてなぜか私は、早朝の仕事を考慮し、眠らなければいけない義務感と共に相反した感情とほぼ毎日戦っています。それは、まだ眠りたくないという切実なる思いです。なぜならば、眠ってしまえば完全に今日は終わってしまいます。就寝後に訪れ、目覚めた先に待っているのは憂鬱な仕事の日々。その現実から目を背けたく、少しでも今日を、自分のつかの間の自由な時間を生きていたい一心で眠りたくないと願ってしまうのです。
気づいたら金縛りだった
私の睡魔は、そういった邪心も見透かしていたのかもしれません。ある意味では、協力的に睡眠時間を削ってくれていたのかもしれませんが、その先に悲劇が起きてしまいました。私は、はじめ自分に起こっている経験が、世間的に言う金縛りという経験だという事に気づきませんでした。
まず異変を感じたのが、身体が一切動かなくなったのです。頭は妙に覚醒していて、通常の眠る前の状態とは異なる事にすぐ気がつきました。部屋の温度がより一層冷んやりと嫌な気を感じ、ひたひたと不気味な足音が私の元へ近寄ってきたのです。明らかにその気配は人外のもので、怖すぎてその時私に出来た事は、必死に目を瞑る事だけでした。
声を出して異変を伝えたくても、何も話す事が出来ない恐怖は、今でもはっきり思い出す事が出来ます。決死の思いで僅かながらに覚えていたお経の冒頭だけを、壊れたおもちゃのように心の中で唱え続けました。そして、ご先祖様に一心不乱にお願いしました。どうにかこの危機を早く脱してほしいと、心から願いました。
その時間は永遠にも感じられましたが、実際は数分の出来事だったのかもしれません。その経験から解放された後、私は深夜にも関わらず家族を起こし、涙ながらに今起きた恐怖体験を語って慰めてもらったのでした。こんな二度と体験したくない事からも学んだ事があります。
それは、睡眠としっかり休養をとる事の大切さです。きっと日常的に就寝の時間を確保し、休めていればこんな体験はしなくて済んだのではないかと思うからです。そのため今、私は眠る前にスマートフォンを触るのを極力控え、大好きな癒しの音楽を流したり、心が落ち着くアロマを焚いたり、良質な休養をとれる環境を整える事を意識しています。主観的な感想ですが、前よりは眠りが深くなったような気がしますし、睡眠時間も長くなってきたと思います。
- 上記の記事はあくまでも個人の感想であり効果や効能を示すものではありません。
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