弟のおねしょなのに自分まで親に怒られ
私は小学校高学年頃から寝つきが悪いまま、現在に至ります。そもそものきっかけは弟のおねしょ。弟がおねしょをしないように夜中に起きてトイレへ行くよう促すのが私の役目でした。。
弟がおねしょをすると弟が親に怒られるのは勿論ですが、起こしてトイレに行かせなかったことについて私まで親に責められるのです。そのため、すやすや眠る弟の隣で私は気が張って眠れない日々。生来の完璧主義もあったのでしょう(何せ当の弟は何度怒られてもすやすやと眠っているのですから)。
読書が楽しみ
私は読書が大変好きでした。そして読んだ本の内容を自分の中で膨らませて新しい物語を作るのも好きでした。眠れず、明かりもつけられない夜を過ごすため私の想像力は大いに育まれたのでした。
ただ、そういった想像力が必ずしもポジティブな方向にばかり向かう訳ではありませんでした。多感な中学時代は、その日あったことをくよくよと考えては眠れぬ夜を過ごし、寝付いたと思ったら朝。眠い目をこすり、学校に向かいました。
親が精神疾患で警察のお世話に
高校時代には親が精神疾患を発症し、夜に騒いで警察沙汰になり、深夜に警察官と話をしなければならない(当人は薬で眠ってしまったり、興奮して話を聞ける状態ではない)など、物理的にも精神的にも眠れない状態の日々が続きました。何もない夜も、何かが起こるのではないかと漠然とした不安に襲われて眠れないのです。高校時代は通学の電車内や授業中が一番安心して眠れる時間だったように思います。勿論、先生方には怒られましたが。
大学で下宿してたが電話で起こされる
大学時代から下宿暮らしが始まりましたが、親の精神の不安定さは依然として続いており、夜中の電話などで起こされることはしばしばでした。警察から電話が来たこともあります。そのため、やはり安心して寝付くということが難しく、ずっと乗り物酔い止めの薬の副作用で眠るということをしていました。それをサークルの先輩に話すと大学の健康センターへ相談に行くよう勧められ、そこで初めて睡眠導入剤と抗不安薬の処方を受けました。
精神科薬で寝られるようにはなったがクスリに依存へ
それを服用すると、驚くほど気持ちが穏やかになり、久しぶりに安心して眠ることが出来ました。しかしそういう薬の効果は持続せず、いつしか私は薬に依存するようになりました。大学を卒業する頃には精神科クリニックに通い、多数の薬を服薬し、副作用からか常に倦怠感がありましたがそれを忘れたくて更に薬を飲む、というように依存の沼にどっぷりと漬かっていました。
結婚して減薬できるように
ですが、夫と出会い、薬ではない安心感を知り、数年をかけて随分と薬を減らすことが出来ました。今でも全く薬を飲まずに寝付くことは難しいですが、穏やかに夜を過ごしています。弟のこと、親のこと、薬の服薬など、外側からコントロールされ続けていた睡眠を、私の手に取り戻しつつある今日この頃です。
- 上記の記事はあくまでも個人の感想であり効果や効能を示すものではありません。
スポンサードリンク