施設にとってありがたい
私もあまり深く考えたことなかったのですがドラマでも大金持ちが児童福祉施設に寄贈したりとか現代版タイガーマスクが福祉施設にランドセルとか学用品を匿名で寄贈したり(実は近年ランドセルとかは福祉施設にとって歓迎されないのはまた別のお話、施設の子供に変な癖や子供自身が「かわいそう」と必要以上に思わせないよう配慮しているケースもあるとか)たまに社会福祉法人でもスポンサー?がついてたりというのがあるようですがこの記事では寄付する側からの目線で見てみたいと思います。
実は自身のために?
富裕層の間でよく言われるのが私利私欲ばかりに走り社会貢献とかにお金を使わないでいると身体が悪くなったりメンタルがやられるとかいうものです。どこまで本当か?というのはさておき、いわゆる資産家の方々はなにかしらの寄付や慈善事業をしている例は多々あります。例外はアップルの創業者でまったく寄付などをしなかったらしいです。(だから早くに亡くな(殴))
社会的意義ややりがい
慈善活動に取り組む富裕層が多い理由として活動そのものの社会的な意義を見い出したりすることや活動そのもののやりがいがあります。企業活動では収益性が厳しく問われますが慈善活動なら収益を考えることなく事業が出来ます。奨学金や財団事業だけでなく特定の分野や地域に絞った支援も可能です。
国や地方公共団体のように幅広い層に平等に目配りする必要はなくて、自分が支援したい、または成長させたい分野に絞って活動することも可能です。事業を起こすまでの資金が無ければピンポイントで特定の地方自治体や社会福祉法人などに寄付という事も出来ます。さらに寄付金控除というのがあって所得税や法人税が安くなるというメリットもあります。(あまり税金が安くならないのは別のお話)
日本では課税所得の寄付金控除は、国、地方公共団体、公益法人などに対するものしか認められてないです。一方、欧米では幅広い寄付金控除が可能とされています。このため、資産家が節税目的で慈善活動を行うことも多々あります。日本より所得税率が低く節税スキームも発達した欧米では、「税金を払うより自分で社会貢献事業を行う」という発想が強いとも考えられます。日本でも企業などが財団や社会福祉法人などを別に設立して公益事業を行う例も多々あります。
慈善事業では無いですが会社組織で多数の障害者を採用して(大企業で数十人というレベルではない)長期間雇用して(60歳の定年まで勤め上げた方も多数いるとのこと)障害者本人に一般人同様に賃金を長期間支払うことで結果として福祉施設での就労に比べて大きな社会貢献になっているという例もあります。
自らボランティア活動する例
資金を慈善活動にあてる、または寄付をするという他に自らがボランティアで活動に参加するというのもあります。例えば作業所のお手伝い要員として職員や利用者のフォローをする、イベント時のお手伝い、一般人にはハードルが高いですが芸能人が刑務所に出向いて出張授業をしたり歌手の方であればミニコンサートで慰問したりというのがあります。ちなみにこれらのギャラは無報酬です。芸能人や著名人の方がなんでこんなことするのかというと厳しい世界で生きているような方々にとって簡単に言うと「自分探し」をしているらしいのです。
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個人レベルで福祉施設のニーズに応えるのは厳しいかも
上記の記事にも記しましたが例えばランドセルも小学1年生の人数分あればいいのですが、かなり前に記事にもしましたが一般社会では福祉施設の内情なんかわかりませんので、どうしてもミスマッチが起きてしまうようです。仕方なくランドセルを換金して別の子供たちに必要な資金にあてたりとか靴下が多量に送られてきて使いきれずに寄付先を探すという例もあるそうです。
配偶者や彼氏、彼女にプレゼントを贈るのに本当に欲しいと思うようなものを贈るのは大変な事をこのサイトをご覧の読者の方もお気づきかと思いますが、ましてや他人、顔も合わせた事ないような人にいまどき贈り物をするというのはかなり難しいのでは?と思います。
ちなみに児童養護施設で聞いた外部からの一番ほしい支援は「(こどもの)勉強サポート」だそうで日常的な支援や継続的な人手の支援のニーズは非常に高いです。(でもそういうお手伝いをしてくれる人は非常に少ない、みなそれぞれ忙しいから)理由は施設職員の過酷な労働環境(&低賃金?)でこどもを預かるという特性上約6人の子供に1人の割合で職員がつくことになっています。当然子供は24時間ずっといるので(学校行く時間もあるが)職員は3交代制でとても不規則な勤務を強いられることになります。
当然病院の付き添いや学校の面談にも職員は行かなくてはならないので1人職員が抜ければ他の職員がフォローする形になりさらに負担はかかります。子どもが施設にいるのは最長で18歳までですが、そのあとも継続的に連絡をとりあっているとのことで1人の職員が絶えず10人以上の子どもの面倒を見ている状態でもうそれだけで物理的にいっぱいいっぱいで他のことなんかもう無理!といった状況です。
くれぐれも無理のない範囲で
上記は児童向け施設の例をおもに記しましたがもしこの記事をご覧の皆様で寄付とかサポートとかしてみたいとお考えでしたら老人ホームとか障害者施設でも全然かまいませんし、また福祉施設もいろいろありますので(ご自身に合う合わないというのもありますので、ブラック的なところもありますのでそこは各自お気をつけください)自分自身に無理のない範囲でいいので少しの時間や金額でも構わないのでぜひぜひやってみてください。
- 上記の記事はあくまでも個人の感想や見解であり特定の法人や福祉などを批判したり逆に宣伝したりするものではありません。またこの記事と状況が変わっている可能性もありますので最新の情報はお手数ですがお客さまご自身でご確認をお願いします。
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