ラッシュマニア?
私は通勤ラッシュが嫌いではありません。そのことをまずご承知おきの上で話を聞いてください。首都圏に住む我々は、公共交通機関という名の動く鉄の箱に、ダイヤでも造らんとばかりに鉄の箱の中に高密度に人間を圧縮し、その鉄の箱の慣性に縦横無尽に翻弄される、通勤通学という儀式を誰しも味わっていることと思います。多くの方がこの儀式を快く思っていないことは承知しています。
この不快な儀式を少しでも快適にしようと日々改善を重ね、一切のムダをそぎ落とし、もはや神々しさすら感じるたたずまいを備えた歴戦のサラリーマン以外の方は、川下り並みのスリリングでエキサイティングな日々を過ごされていると思います。私はそんな刺激を求めて通勤電車に乗っている側面を入社間もないころより感じています。
私は歴戦のサラリーマンではありませんので、ラッシュを避けたり、一本見送るといった戦略は用いません。来た電車に乗ります。ラッシュ時に乗り合わせるメンバーはみな仲間のようで、同じ時間に同じ場所から電車に乗りますが、見覚えのある顔は多くありません。つまり、毎日別の人に会えるわけなのです。
お初にお目にかかったからあいさつでもすればよいのでしょうが、一般的な行為ではないのでしたことはありませんが、代わりと言っては何ですが、本当になんとなくなんですが、目に留まった、気に留まった人をプロファイリングすることがあります。完全にあてずっぽうの素人プロファイリングです。
乗り合わせた人となりを想像する
着ている服、靴、持っているカバンで職業を憶測し、顔つき、落ち着き感から今日はどんな仕事をするのかなど、答え合わせをするわけでもないのですが、あれこれとその人についての思案を巡らせることがクセのようになってしまっています。このクセが会社で役に立っているのであればもう少し胸を張ってこの場で言えるのでしょうが、正直今までメリットを感じたことはありません。
ですが、日々違う環境が構築されている魔法の空間である通勤電車は、変化を好む私にとってはおもちゃ箱のように思えてとても楽しみです。同乗者に試作を巡らせることもそうですが、車内のちょっとした変化に目を向けることもあります。
観測対象は高校生です。彼らは電車の乗り方を知っているだけで中の人の流れがわからない4月から、夏の前には遅刻ギリギリまで寝ていようという魂胆が見え見えの、ギリギリ登校が可能なレベルまで短期間で驚くほどの成長を遂げます。
また、夏休み明けには夏休みデビューを目論む学生がおり、今も昔も変わらないものがあるものだと、諸行無常と万古不易について考えされられます。私にとってはまさに、電車の中は思索のテーマの宝庫なのです。
明日も私はどこぞの車内で思索にふけっていることでしょう。長時間乗車しているわけではないことが継続の秘訣だと思っています。なので、これからも車内施策を続けていると思います。物思いにふけっているオヤジを電車の中で見つけても、害はありませんので、温かい目で見守っていて下さい。よろしくお願いします。
うp主の独り言
この記事を書いた方も変わっているとは思いますが、そう言えばラッシュアワーが楽しみといったバカ(ラッシュとは無縁の地方在住の奴)が居た。関連記事はこちらからどうぞ。なお上記の記事はあくまでも個人の感想であり特定の事業者などを批判したり逆に宣伝したりするものではありません。またこの記事と状況が変わっている可能性もありますので最新の情報はお手数ですがお客さまご自身でご確認をお願いします。
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